オーストラリアといえばコアラやエアーズロックを思い浮かべる方が多いですが、実は世界屈指のスポーツ大国でもあります。
週末になればスタジアムに足を運び、テレビもスポーツ中継一色になるほど、国民生活とスポーツは密接に結びついています。
本記事では、現地で本当に人気のあるスポーツを、観戦スタイルやシーズン、特徴などとともに体系的に解説します。旅行や留学、移住の予定がある方はもちろん、単にスポーツ文化として知りたい方にも役立つ内容です。
目次
オーストラリア 人気 スポーツの全体像と観戦文化
オーストラリアで人気のスポーツは、日本の感覚とはかなり異なります。
世界的に知られるサッカーやラグビーはもちろん人気ですが、国内で圧倒的な存在感を持つのはAFLと呼ばれるオーストラリアンフットボールや、伝統あるクリケットです。
さらにはテニス、競泳、サーフィンなど、オリンピックや世界大会で上位を争う競技も多く、まさにスポーツ大国と言えるラインナップになっています。
また、スポーツは単なる娯楽にとどまらず、地域コミュニティや学校教育、企業文化にも深く根付いています。
週末には家族で地元クラブの試合を応援し、企業は従業員同士の親睦を目的に社内チームを作るなど、生活のあらゆる場面でスポーツが活用されています。
ここでは、オーストラリアのスポーツ人気の全体像と、独自の観戦文化について整理していきます。
なぜオーストラリアはスポーツ大国なのか
オーストラリアがスポーツ大国と呼ばれる理由は、いくつかの要因が重なっているためです。
まず、温暖で晴天の日が多い気候が屋外スポーツに最適で、年間を通じて運動しやすい環境が整っています。
さらに、国土が広く芝生やグラウンドを確保しやすいため、地域ごとに多様な競技施設が整備されている点も大きな特徴です。
教育面でも、幼少期からスポーツを必修とする学校が多く、クラブ活動や放課後スポーツが当たり前のように行われています。
政府や自治体も健康促進やコミュニティ形成の観点から、スポーツ参加を積極的に支援しています。
こうした社会的・環境的背景が相まって、観るスポーツだけでなく、プレーするスポーツとしても競技人口が多く、国際大会での活躍にもつながっています。
国民的人気スポーツのランキング傾向
オーストラリアの人気スポーツを語る際には、「観客数」「テレビ視聴率」「競技人口」「メディア露出」など、複数の指標を総合的に見る必要があります。
リーグ戦の観客数でみると、AFLとラグビーリーグ(NRL)がトップ争いを繰り広げ、クリケットは国際試合やビッグバッシュリーグで大規模な動員を誇ります。
一方、競技人口ベースではサッカーやバスケットボール、ネットボールが上位に入ることが多いです。
また、国際大会での注目度という観点では、テニスの全豪オープン、F1、ゴルフの大きなトーナメントなども存在感を示しています。
指標ごとに多少の違いはありますが、オーストラリアンフットボール、クリケット、ラグビー、サッカー、テニスあたりが「コアな人気スポーツ」として常に名前が挙がる構図になっています。
州ごとに異なるスポーツ人気の違い
オーストラリアのスポーツ人気を理解するうえで重要なのが、「州によって人気競技が大きく違う」という点です。
例えば、ビクトリア州や南オーストラリア州、西オーストラリア州ではAFLが圧倒的な人気を持ちますが、ニューサウスウェールズ州やクイーンズランド州では、ラグビーリーグが強い支持を集めています。
同じ国でありながら、スタジアムの雰囲気やメディア報道の内容が変わってくるほどの違いがあります。
クリケットやサッカー、テニスなどは比較的全国的に人気が分散していますが、それでも地元クラブの有無や歴史的背景によって熱量が異なります。
旅行や留学でオーストラリアを訪れる際には、自分が滞在する街や州で特に盛んな競技をチェックしておくと、現地の人との会話や交流がぐっとスムーズになります。
観戦スタイルと週末の過ごし方
オーストラリアのスポーツ観戦は、単に試合を観るというより、「一日掛かりのイベント」として楽しまれることが多いです。
スタジアムには家族連れが多く、子ども向けのアクティビティやファンゾーンが設けられていることも一般的です。
スタジアム周辺でBBQを楽しんでから試合に入場したり、試合後にパブで結果を語り合ったりと、スポーツが週末の中心行事として機能しています。
テレビ観戦も非常に盛んで、主要リーグや国際大会は地上波や有料チャンネルでほぼ網羅されています。
友人同士で集まり、自宅やスポーツバーで観戦する文化も根付いています。
日本から観戦に行く場合も、スタジアム観戦とパブでのテレビ観戦の両方を経験すると、オーストラリアならではのスポーツ文化をより立体的に体感できるでしょう。
AFL(オーストラリアンフットボール)とは何か
AFLはオーストラリアンフットボールリーグの略称で、競技そのものも「フッティ」と呼ばれ親しまれています。
楕円形のボールを使い、広大な楕円形グラウンドで18人対18人が激しく動き回る、非常にダイナミックなスポーツです。
ビクトリア州メルボルンを中心に発展してきた歴史があり、現在では全国展開されたプロリーグとして年間数百万人の観客を集めています。
ルールはラグビーやサッカーとは異なる独自のもので、空中戦のジャンプキャッチや、360度からのタックル、素早いボール移動など、見どころが非常に多い競技です。
ここではAFLの基本ルールやリーグ構造、人気の理由、観戦のポイントについて詳しく解説します。
AFLの基本ルールと特徴
AFLは1チーム18人が同時にピッチに立ち、楕円形グラウンドの両端にある4本のポールの間へボールを蹴り込むことで得点します。
中央の2本ポールの間にノーバウンドで蹴り込むと6点、その両脇の間に入るか、ポストをかすめると1点というユニークな得点システムです。
ボールの前進にはキックかハンドパスを用い、前方へのスローは認められていません。
特徴的なのが「マーク」と呼ばれるプレーで、一定距離以上のキックをノーバウンドでキャッチすると、その地点からフリーキックが与えられます。
選手が相手選手の背中を踏み台にして空中高く跳び上がるスペクタクルなマークは、ハイライトでも頻繁に取り上げられる名物シーンです。
試合は4クオーター制で、途切れなく攻守が入れ替わるため、初めて観る人でも迫力とスピード感を楽しめます。
AFLリーグとシーズン構成
AFLはオーストラリア最高峰のオーストラリアンフットボールリーグで、18クラブが所属しています。
シーズンは通常3月頃に開幕し、9月下旬から10月初頭にかけて決勝シリーズとグランドファイナルが行われます。
レギュラーシーズンはホーム&アウェー形式で23試合前後を戦い、その成績上位チームがファイナルシリーズに進出します。
グランドファイナルはメルボルン・クリケット・グラウンド(MCG)で開催される一大イベントで、10万人近い観客がスタジアムを埋め尽くします。
決勝前後には音楽ライブやセレモニーも行われ、国中が注目するスポーツイベントとなっています。
また、各クラブは下部リーグやコミュニティクラブを通じて地域密着活動も行っており、地元ファンとの結びつきが非常に強い点も特徴です。
なぜAFLはオーストラリアでそれほど人気なのか
AFLがオーストラリアで圧倒的な人気を誇る理由の一つは、その「エンターテインメント性の高さ」です。
常にボールが動き続ける展開、空中戦のダイナミックなプレー、大量得点が入りやすいルール設計により、ルールを完全に理解していなくても視覚的に楽しめます。
家族連れでも観戦しやすい雰囲気が整っていることも、人気を支える要因です。
さらに、19世紀から続く長い歴史の中で、地域アイデンティティと深く結びついてきた背景もあります。
メルボルンを中心に各クラブが地域住民の誇りとして存在し、世代を超えた「応援の継承」が起こっています。
観客数やメディア露出の規模も大きく、オーストラリア国内で「プロスポーツといえばまずAFL」という認識を持つ人も少なくありません。
日本人がAFL観戦を楽しむコツ
日本人がAFLを観戦する際は、いくつかのポイントを押さえておくとより楽しめます。
まず、事前に得点方法とマークの概念だけは簡単に頭に入れておくと、試合の流れが理解しやすくなります。
それ以外の細かい反則やポジションは、最初から完璧に覚える必要はありません。
スタジアムの熱量やプレーの迫力を体感しながら、少しずつ覚えていく方が自然です。
また、応援するチームを一つ決めてから観戦すると、感情移入しやすくなります。
滞在する都市のクラブを選ぶ、チームカラーが気に入ったクラブを選ぶなど、きっかけは何でも構いません。
現地では公式アプリやウェブサイトで試合日程やチケット情報を入手しやすくなっているため、旅行や留学中でも気軽にスタジアム観戦を体験できます。
クリケット:伝統とビッグイベントが光る人気スポーツ
クリケットはイギリス発祥のバット&ボールゲームで、オーストラリアでは歴史ある国民的スポーツの一つです。
テストマッチと呼ばれる伝統的な長時間形式から、ワンデー、さらにT20と呼ばれる短時間形式まで、多様なフォーマットが存在します。
特に夏場の国際シリーズや国内プロリーグ「ビッグ・バッシュ・リーグ」は、家族連れにも人気のエンターテインメントとして定着しています。
オーストラリア代表チームは世界でもトップクラスの実力を持ち、国際大会で常に優勝争いをしています。
ここでは、クリケットの基本ルールと見どころ、主な大会、観戦スタイルについて整理していきます。
クリケットの基本ルールと試合形式
クリケットは、バッツマンとボウラー、フィールド陣が攻守を入れ替えるスポーツで、野球と共通点もありながら独自のルールを持ちます。
中央のピッチ上にあるウィケットを守るバッツマンがボールを打ち、ランを重ねて得点を伸ばします。
守備側はボールでウィケットを倒す、キャッチする、ランアウトを狙うなどしてバッツマンをアウトにします。
試合形式には、5日間かけて行うテストマッチ、1日で完結するワンデー国際(ODI)、約3時間程度で終わるT20などがあります。
オーストラリア国内では、T20形式のビッグ・バッシュ・リーグが特にファミリー層に人気で、カラフルな演出や音楽とともに、エンターテインメント性の高いショーアップされた試合が行われます。
長時間形式のテストマッチも根強いファンを持ち、伝統と戦略性の高さが魅力です。
オーストラリア代表と国内リーグ
オーストラリア代表クリケットチームは、長年にわたり世界ランキング上位を維持してきた強豪です。
イングランドとの「アッシュズ」と呼ばれる伝統のシリーズは、国内でも海外でも高い注目を集める一大イベントとなっています。
対戦相手とのライバル関係や歴史的な名勝負が語り継がれ、多くのファンを惹きつけています。
国内リーグとしては、州代表によるシェフィールド・シールド(長時間形式)、ワンデー国内カップ、そしてT20形式のビッグ・バッシュ・リーグがあります。
ビッグ・バッシュ・リーグは都市圏を拠点とするフランチャイズ方式で運営され、ナイトゲームを中心に華やかな演出が特徴です。
夏休み期間に開催されることもあり、子ども連れの家族にとって身近なスポーツイベントとなっています。
夏の代表的スポーツとしての位置づけ
クリケットはオーストラリアの「夏の風物詩」として定着しており、学校の長期休暇や年末年始の時期と重なるため、家族や友人とともに観戦する機会が増えます。
年末のボクシングデーテスト(12月26日開始のテストマッチ)は特に有名で、メルボルン・クリケット・グラウンドには連日多くの観客が訪れます。
ビーチやバーベキューと並んで、クリケット観戦は夏の典型的な過ごし方の一つです。
また、学校や公園では簡易的なクリケットセットを使った遊びが行われており、子どもたちが自然と競技に親しむ土壌があります。
プロの試合だけでなく、アマチュアや草の根レベルでも広く親しまれている点が、クリケットを国民的スポーツたらしめている大きな理由と言えるでしょう。
ラグビー(リーグ/ユニオン)とサッカーの人気比較
オーストラリアでは、ラグビーリーグとラグビーユニオンという二つのラグビーコードがあり、さらにサッカーも加わって「フットボール系スポーツ」の人気を分け合っています。
州や地域によって支持される競技が異なり、同じ「ラグビー」「サッカー」といっても文化的背景やファン層が多様です。
ここでは、ラグビーリーグとラグビーユニオン、サッカーの違いや人気の傾向を整理しながら、それぞれの魅力を比較していきます。
どの競技も国内リーグと代表チームが存在し、週末にはスタジアム観戦やテレビ観戦で多くの人が熱狂しています。
旅行や留学の際にどの試合を観に行くか悩んだときの参考になるよう、特徴と楽しみ方をわかりやすくまとめます。
ラグビーリーグ(NRL)の特徴と人気地域
ラグビーリーグは13人制のラグビーで、オーストラリアではNRL(ナショナル・ラグビー・リーグ)が最高峰リーグです。
特にニューサウスウェールズ州とクイーンズランド州で絶大な人気を誇り、シドニーやブリスベン周辺ではAFL以上に注目されることも少なくありません。
ボールがよく動き、タックル数が明確にカウントされるなど、テンポの良い展開が特徴です。
NRLシーズンは通常3月から10月頃まで行われ、各クラブがホーム&アウェー形式で戦います。
シーズン中盤には、クイーンズランド州代表とニューサウスウェールズ州代表が対戦する「ステート・オブ・オリジン」が開催され、国内最高峰のレベルと熱量を誇るシリーズとして知られています。
テレビ視聴率も非常に高く、スポーツニュースの中心的存在となっています。
ラグビーユニオンと国際大会での存在感
ラグビーユニオンは15人制ラグビーで、ワールドカップなどの国際大会で世界的に知られています。
オーストラリア代表は「ワラビーズ」の愛称で呼ばれ、ワールドカップ優勝経験も持つ伝統ある強豪です。
国内ではスーパーラグビーに参加するフランチャイズチームがあり、ニュージーランドや他国のクラブとの対戦を通じて国際色豊かなリーグ戦を展開しています。
人気の面では、特に私立校や伝統校を中心とした学校ラグビーの存在が大きく、卒業生や関係者を中心に熱心なファン層が形成されています。
代表戦が行われる際には、スタジアムに多くの観客が集まり、国歌斉唱やハカなどの儀式的要素も相まって、独特の雰囲気を醸し出します。
ラグビー文化に興味がある方にとっては、ユニオンの試合は戦略性と国際性を味わえる観戦対象です。
サッカー(Aリーグ)の広がる競技人口
サッカーは競技人口という観点から見ると、オーストラリアで最も参加者が多いスポーツの一つとされています。
子どもから大人まで、男女問わずプレーしやすいスポーツとして、地域クラブや学校スポーツで広く採用されています。
トップリーグとしてはAリーグがあり、国内外の選手が所属してプロレベルの試合を繰り広げています。
代表チーム「サッカールーズ」はFIFAワールドカップにも継続的に出場し、アジアカップなどの国際大会でも存在感を高めています。
テレビや配信サービスを通じてヨーロッパのビッグリーグを視聴する層も多く、グローバルなフットボール文化と地元リーグが並行して楽しめる環境にあります。
今後さらに競技人口と観客動員の両面で成長が期待されているスポーツです。
ラグビーとサッカーの違いを整理
ラグビーとサッカーは、フィジカルコンタクトの度合いやプレーの流れ、得点の入り方などが大きく異なります。
ラグビーはタックルを伴うコンタクトスポーツで、ボールを保持した状態で前進し、トライを目指します。
一方、サッカーは足でボールを扱うことが基本で、より連続性の高いプレーと細やかなテクニックが求められます。
観戦の楽しみ方も違い、ラグビーはぶつかり合いの迫力とセットプレーの戦術が見どころ、サッカーはゴール前の駆け引きとチーム全体の連動性が魅力となります。
オーストラリアでは、州や出身校、家族の影響などにより、どの競技を好むかが分かれる傾向があります。
複数のスポーツを並行して楽しむファンも多く、それぞれの競技が独自のファンコミュニティを形成しています。
テニス・水泳・サーフィンなど個人競技の強さ
チームスポーツが注目を集める一方で、オーストラリアはテニス、水泳、サーフィンなどの個人競技でも世界有数の実績を誇ります。
環境や施設、人材育成システムが整っていることに加え、トップ選手の成功が次世代のモチベーションとなり、好循環を生み出しています。
ここでは、特に人気と実績のある個人競技について、その背景と魅力を紹介します。
これらの競技は観戦だけでなく、旅行者や留学生が実際に体験しやすいスポーツでもあります。
ビーチや公共プール、テニスコートなど、誰でもアクセスしやすい設備が全国各地に整備されているため、スポーツを通じて現地のライフスタイルを体感しやすいのが特徴です。
全豪オープンで盛り上がるテニス人気
テニスはオーストラリアで非常に人気の高いスポーツで、その象徴が四大大会の一つである全豪オープンです。
毎年メルボルンで開催され、世界トップ選手が集うこの大会は、国内外から多くの観客を引き寄せます。
期間中はテレビやニュースも連日テニス一色となり、普段あまりテニスを観ない層も含めて国全体が盛り上がります。
ジュニア育成やクラブレベルの環境も整備されており、多くの子どもたちがテニススクールに通っています。
公営のテニスコートも比較的利用しやすい料金で提供されており、一般市民がプレーを楽しむ土壌があります。
プロテニス選手として世界で活躍するオーストラリア人選手も多く、彼らの存在が若い世代の憧れとなっています。
オリンピック常連の水泳王国
オーストラリアは、水泳において世界トップクラスの実力を持つ国として知られています。
オリンピックや世界選手権では、常に複数のメダルを獲得する「水泳王国」です。
その背景には、全国に整備された公営プールや、学校教育における水泳の重視、安全教育としてのスイミングレッスンの普及があります。
幼少期から水に慣れる文化があり、多くの子どもがスイミングスクールに通います。
トップレベルの選手育成も体系的に行われており、国内大会や州大会を通じて次世代のスターが発掘されています。
日常的に水泳に親しむ人が多いため、オリンピックでの水泳競技は特に注目され、テレビ視聴率も高くなります。
サーフィンとビーチカルチャー
広大な海岸線を持つオーストラリアでは、サーフィンも非常に人気の高いスポーツです。
シドニーのボンダイビーチ、ゴールドコースト、バイロンベイ、ベルズビーチなど、世界的に有名なサーフスポットが点在しています。
プロツアーの大会が開催されることも多く、トッププロのライディングを間近で見る機会に恵まれています。
サーフィンは単なるスポーツにとどまらず、ビーチカルチャーやライフスタイルの象徴でもあります。
早朝に海に入り、仕事や学校の前に一乗りするという生活スタイルも珍しくありません。
初心者向けのサーフスクールも各地にあり、旅行者でも安全にレッスンを受けられる環境が整っています。
他にも人気のある個人競技
テニス、水泳、サーフィン以外にも、オーストラリアではさまざまな個人競技が人気を集めています。
ゴルフはその代表例で、美しい景観を活かしたコースが全国にあり、アマチュアからプロまで幅広い層がプレーしています。
また、陸上競技や自転車競技、トライアスロンなどでも世界レベルの選手を多数輩出しています。
これらの競技に共通するのは、自然環境を活かしたトレーニング環境と、地域コミュニティによる支援体制です。
地方都市でもクラブやイベントが存在し、地元の子どもたちがトップ選手と同じ競技に親しむことができます。
観戦だけでなく、実際に体験することでオーストラリアのスポーツ文化をより深く理解できるでしょう。
観るだけでなくプレーも楽しめるスポーツ環境
オーストラリアのスポーツ文化の大きな特徴は、「観る」と「プレーする」が密接に結びついている点です。
プロリーグや国際大会での観戦を楽しむ一方で、多くの人が地域クラブや学校、社会人チームで実際にスポーツを行っています。
これは留学生や駐在員、ワーキングホリデーの参加者にとっても大きな魅力で、スポーツを通じて現地コミュニティに溶け込むきっかけになります。
ここでは、現地でスポーツをプレーするための環境やクラブ文化、留学生が参加する際のポイント、スポーツによる交流のメリットなどを解説します。
オーストラリアの滞在をより充実させたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
地域クラブとアマチュアリーグの充実
オーストラリアの多くの街には、AFL、サッカー、ラグビー、ネットボール、クリケットなどの地域クラブが存在し、ジュニアからシニアまで幅広い年代が所属しています。
これらのクラブは、単に競技の場を提供するだけでなく、BBQやイベント、ボランティア活動などを通じて地域コミュニティの中心的役割を果たしています。
アマチュアリーグも体系的に整備されており、週末ごとに公式戦が行われます。
レベルも多段階に分かれているため、本格的に競技を続けたい人から、健康維持や友人作りを目的とした人まで、自分に合ったステージを選べます。
こうした環境は、スポーツを生涯にわたって楽しむ文化の形成にもつながっています。
留学生や駐在員でも参加しやすいスポーツ
留学生や駐在員としてオーストラリアに滞在する場合でも、スポーツクラブや社会人チームに参加することは十分可能です。
大学や語学学校にはスポーツサークルや学内リーグがあり、比較的気軽に参加できます。
サッカーやバスケットボール、テニスなどは特に国籍を問わず参加しやすい競技です。
地域クラブに加入する場合は、事前にウェブサイトやSNSで情報を確認し、トライアル参加の日程を問い合わせるのが一般的です。
必要な用具や会費、保険の有無なども併せて確認しておきましょう。
英語力が完璧でなくても、スポーツを通じたコミュニケーションで自然と打ち解けられるケースが多いため、現地での人脈作りにも大きく役立ちます。
スポーツを通じたコミュニケーションのメリット
スポーツは言語や文化の壁を越えて人と人をつなぐ強力なツールです。
チームスポーツでは共通の目標に向かって協力することで、短期間で深い信頼関係を築くことができます。
個人競技であっても、練習や試合を通じて互いに技術を高め合うことで、自然とコミュニティの一員として受け入れられます。
また、スポーツの話題は日常会話の中でも頻繁に登場するため、観戦経験やプレー経験があると会話の幅が広がります。
「どのクラブを応援しているか」「週末はどの試合を観たか」といった話題は、オーストラリア人との距離を縮めるうえで非常に有効です。
スポーツをきっかけに築いた人間関係は、留学や駐在が終わった後も続くことが多く、人生の財産となるでしょう。
人気スポーツのシーズンと楽しみ方まとめ表
ここまで紹介してきたように、オーストラリアの人気スポーツは種類が多く、それぞれシーズンや観戦スタイルが異なります。
旅行や留学の時期によって観られるスポーツが変わるため、事前に大まかなシーズン感を把握しておくと計画を立てやすくなります。
そこで、主要スポーツのシーズンと楽しみ方のポイントを、簡単な表にまとめて整理します。
以下の表は、代表的な競技の目安となるシーズンと特徴的な楽しみ方を一覧にしたものです。
実際のスケジュールは年によって多少前後するため、観戦を計画する際には最新の情報を公式サイトなどで確認してください。
| スポーツ | 主なシーズン | 主な大会・リーグ | 楽しみ方のポイント |
|---|---|---|---|
| AFL | 3月〜9月頃 | AFLレギュラーシーズン、ファイナルシリーズ | メルボルンやアデレードなど南部都市で観戦が盛ん。グランドファイナル前後は街全体がお祭りムード。 |
| クリケット | 10月〜3月頃 | 国際シリーズ、ビッグ・バッシュ・リーグ | 夏の夜のT20観戦は家族連れに人気。テストマッチでは伝統ある雰囲気を楽しめる。 |
| ラグビーリーグ | 3月〜10月頃 | NRL、ステート・オブ・オリジン | シドニーやブリスベンでの盛り上がりが特に大きい。オリジンシリーズは必見。 |
| ラグビーユニオン | 2月〜10月頃 | スーパーラグビー、代表戦 | 国際色豊かなリーグ戦と代表戦の両方を楽しめる。戦術的なプレーに注目。 |
| サッカー | 10月〜5月頃 | Aリーグ、代表戦 | ナイトゲームが多く、都市部のスタジアムでアクセスしやすい。 |
| テニス | 1月中心 | 全豪オープン | メルボルンに世界トップ選手が集結。大会期間中は街全体がテニス一色に。 |
| 水泳 | 通年(大会は主に夏〜秋) | 国内選手権、国際大会 | トップレベルの競技観戦に加え、公営プールで日常的にスイミングを楽しめる。 |
| サーフィン | 地域により異なるが通年 | ワールドツアー各大会 | 観戦だけでなく、初心者向けレッスンで実際に体験するのがおすすめ。 |
まとめ
オーストラリアの人気スポーツは、AFLやクリケットを筆頭に、ラグビーリーグ・ラグビーユニオン、サッカー、テニス、水泳、サーフィンなど、非常に多岐にわたります。
州や地域によって人気競技が異なり、季節によって観戦できるスポーツも変わるため、「いつ、どこで、何を観るか」を考えるだけでも楽しみが広がります。
観戦だけでなく、地域クラブや学校、社会人チームを通じてプレーする文化が根付いていることも大きな特徴です。
旅行や留学、移住でオーストラリアを訪れる際には、ぜひ現地の人が熱狂するスポーツに触れてみてください。
スタジアムでの一体感や、パブでのテレビ観戦、ビーチや公園でのカジュアルなプレーなどを体験することで、この国のライフスタイルや価値観がより深く理解できるはずです。
スポーツを入り口にオーストラリア社会に踏み込めば、言語や文化の壁を超えた交流が生まれ、滞在そのものが何倍にも充実したものになるでしょう。
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